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カンナビノイドの世界はまだまだ未開拓の領域が多く、新たな化合物が日々発見されています。その中でも今回紹介するカンナビトリオール(CBT)は、特に興味深いカンナビノイドの一つです。1966年に初めて発見されたこのレアカンナビノイドは、他の多くのカンナビノイドとは異なり、微量しか存在しません。しかし、その稀少性が、CBTに対する興味と研究を高めています。今回の記事では、CBTの起源から化学的特性、効果、そして使用方法について深堀りしていきます。

CBTの基本情報

基本情報

カンナビトリオール (CBT) は、1966年にはじめて発見されたレアカンナビノイドです。CBC(カンナビクロメン)の誘導体で、CBG(カンナビゲロール)と同様にカンナビノイド生成において重量な役割を担っていることが判明されました。CBTの有名なことは日本の研究者が見つけたことにあり、北海道大学の小幡、石川両氏が日本の在来種の麻から発見しました。これは、存在するカンナビノイドの 1 つでCBT はテトラヒドロカンナビノール (THC) と非常に似ている化学構造であるとされています。

CBT についてはあまり研究が進んでいませんが、現在までに9種類のCBTが発見されています。

その中でもCBT-C(カンナビシトラン)は大麻以外で発見された唯一のカンナビノイドとして注目されています。
CBT-Cはシャクナゲの一種から分離可能であり、カンナビノイドがほかの植物に存在することを証明したとされています。

CBTの研究は大きく分けて3つの事実が判明しています。

  1. 他の大麻植物に含まれる化合物と比較して、CBTは極めて少量しか含まれていません。。
  2. THCと化学構造が非常に類似している。
  3. CBT はすべての大麻植物に含まれているわけではなく、特定の大麻株のみに CBT が含まれています。

その他にもCBTの健康への影響に関するいくつかの調査研究が発表されています。長年のカンナビノイド研究者であるMahmoudElSohlyの研究によれば、CBTはウサギの眼圧を下げることが判明しました。これは、緑内障やその他の疾患の可能な治療法につながる可能性があります。
引用元:GVB Biopharma Begins Research on CBT (Cannabicitran), Unexplored Cannabinoid
Cannabitriol (CBT)

CBTの特徴

CBTの特徴

CBT(カンナビトリオール)は構造的に THC に似ています。ただしこれは、CBT自体が精神活性化合物であるという意味ではありません。すべての大麻化合物は類似した構造を共有しており、これは化合物が「カンナビノイド」とみなされるている所以でもあります。

これはCBD、CBG、CBNなどの人気のある治療用カンナビノイドは構造的にTHCに似ていると主張することもできます。その上でCBT(カンナビトリオール)はTHCと構造的に非常に似ているとされています。

2007 年に発表された研究では、CBT が THC の精神活性効果を軽減する主要なカンナビノイドの 1 つである可能性があることが示されました 。

出典;Cannabinoid Crash Course: CBD, CBG, CBN, and THC

「精神活性化合物」の定義も人によって違うことがあります。たとえば、CBDは生理学的利点を提供し、神経系の受容体に作用するため、精神活性化合物とみなされます。ただし、CBDはTHCのようにハイ状態にはなりません。そのためカンナビノイドは、酩酊させるような副作用を引き起こすことなく、精神活性化合物とみなすことができます。

CBTの希少性

カンナビトリオールは微量しか現れません。さらに、CBT は大麻の部の株にのみ含まれています。

最も一般的なのはマリファナ植物ですが、そもそも CBT が麻植物に現れるかどうかは現状不明です。
そのためCBTはレアカンナビノイドの一種とされています。

この希少性が、CBT 研究の実施が難しい主な理由の 1 つであるとされています。まず、科学者は調査するのにも適切な大麻植物を見つけなければなりません。その後THC と構造的に似ている化合物である CBT の微視的濃度を特定する必要があります。

CBTのアントラージュ効果

「アントラージュ効果」は、カンナビノイド、テルペン、その他の化合物が一緒に作用することで、それぞれが単独で作用するよりも効果を増大または変化させる現象を指します。

たとえば、カンナビノイドTHCは精神活性化合物であり、高揚感を引き起こしますが、CBDはその効果を緩和する傾向があります。このように、これらの化合物が相互に作用し、互いの効果を補完または変化させることで全体としての効果が生じます。

これはカンナビノイドがECS(エンドカンナビノイドシステム)と相互作用する仕組みに関連しています。エンドカンナビノイドシステムは、神経伝達物質のリリースを調節する一連の細胞受容体で、身体のさまざまな生理的プロセスを調節する役割を果たしています。

出典:Cannabitriol (CBT C5)

 

CBT期待されている効果

期待されている効果

緑内障

Mahmoud Elsohly が実施した研究では、 CBT  がウサギの眼圧 (IOP) を低下させることが示されました。CBT と緑内障に関しては人体での研究は行われていませんが、この研究は有望であると思われ、さらなる研究が期待されています。

出典:Cannabinoids in glaucoma

THC 精神活性効果の軽減

2007 年に発表された研究では、CBT が THC の精神活性効果を軽減する主要なカンナビノイドの 1 つである可能性があることが示されました 。これは、THCの健康上の利点には興味があるが、精神活性効果には興味がない人々にとって、大きな治療の可能性を秘めているとされています。

出典:Antibody-catalyzed oxidation of delta(9)-tetrahydrocannabinol

アントラージュ効果

CBDなどのカンナビノイドの利点の一つとして、THCやCBNなどの他のカンナビノイドの存在により効果が増幅されるアントラージュ効果があります。CBT に関する研究はまだ多くありませんが、その化学構造によりカンナビノイドのアントラージュ効果に関与していると考えられています。

 

CBTの使用方法

CBT使用方法

CBT(カンナビトリオール)はカンナビスの成分の一つで、その使用方法は他のカンナビノイドと似ています。具体的な使用方法には以下のようなものがあります。

  1. 吸引: CBTを含むカンナビスの花や抽出物を吸引する。これは一般的には蒸気吸入器や電子タバコ(Vape)などのデバイスを使用します。
  2. 経口摂取: CBTを含むオイルやカプセル、食品などを口から摂取する。これは直接飲み込んだり、食事や飲み物と一緒に摂取します。
  3. 局所塗布: CBTを含むクリームやローション、バームなどを皮膚に直接塗布する。これは特定の痛みや炎症を対象とするためのもので、しばしば関節痛や皮膚疾患に使用されます。

CBTの使用目的はCBDと似た目的で使用しているユーザーがほとんどです。他のカンナビノイドと同じように、単体で使用するよりも他のカンナビノイドと合わせて使用することによるアントラージュ効果が期待できます。

また、CBTはCRD弊社が販売しているCRD原料に多く含まれます。
CBTを気軽に試したい方に最適です!

 

まとめ

今回の記事では新たなカンナビノイドであるカンナビトリオール(CBT)について深く掘り下げてきました。その起源、化学的な特性、効果、そしてどのように使用するかについて解説しました。カンナビノイドの世界は常に新たな発見と進化を遂げており、CBTはその中でも注目すべき存在です。未だ未知な部分も多いですが、CBTが将来的に健康と医療の分野でどのような役割を果たすかは、これからの研究に大いに期待が寄せられています。

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